アケビの栄養と健康効果

アケビの主な栄養素

アケビは全国の山で収穫されていますが、最近では栽培されているものも多く出回っています。全国の収穫量の約9割は山形県産で、愛媛県、長野県などでも獲れます。


アケビの主な栄養素(可食部100g中)では、ビタミンC:65mg、葉酸:30mcg、カリウム:240mg(果皮)などが目立ちます。果肉にはビタミンCがタップリです。それはイチゴや柿と同等の量であり、主な効能は風邪予防、美容効果、疲労回復などとなります。


ビタミンCをしっかり摂っていれば、それだけで風邪予防にもなりますし、肌の悩みとなるシミ、ソバカスなどトラブルも防止できるわけです。


カリウムは果皮に豊富に含まれています。これはミネラル成分の一種であり、筋肉にとって欠かせない成分です。カリウムが豊富なのは、有名なところでは野菜ではサツマイモ、ほうれん草、豆類で、バナナ、メロン、桃などの果物にも多く含まれています。そしてアケビもそのひとつなのです。更に、ナトリウム(塩分)を排泄するという作用があって、細胞を正常に保ち、血圧を調整するので、特に高血圧の人には効果があります。長時間運動した時の筋肉のけいれんなどを予防する働きもあります。


カリウムが不足すると、筋肉が弱って障害を起こすこともあります。生活習慣病の予防にも効果があります。


水溶性のビタミンB群の一種なのが葉酸です。葉酸は血液との関わりがある栄養素で、他のビタミンB群と共に作用します。効能は、タンパク質の生成と促進作用、赤血球の合成、皮膚の粘膜の強化、口内粘膜の強化などです。