アケビの栄養と健康効果

アケビの基礎知識

アケビは、アケビ科アケビ属の落葉つる性植物です。国内では本州、四国、九州、中国、また、朝鮮半島や中国に自生するということで東アジア原産であり、英語でも「Akebia」と名称が非常に日本語と似ています。日本でも全国の山間部などに自生し、ミツバアケビ、ゴヨウアケビ、白アケビの3種類があります。


ミツバアケビ(三葉あけび)の果実は大きめで色づきがいいので、販売用として品種改良もされています。小葉が3枚、少しギザギザした葉で、アケビの中では一番甘味があってサイズも大きい種類です。


ゴヨウアケビ(五葉あけび)は交雑種とされており、小葉は5枚、種類によって葉の縁がギザギザしているものがあります。


白アケビの場合、果皮は着色しません。ただし、他のアケビと同様に熟してくると果皮が割れて中の果実が食べられます。春に薄紅色の小さな花をつけ、果実は6~10cmで、長い卵のような形状をしています。


アケビの果実の特徴は熟すと勝手に縦に口を開けることで、アケビという名称も果実が開くことが由来なのだそうです。古くから日本の山にも自生していたので、その地域ごとで人々に食べられていました。江戸時代には油も採取していたようです。


果皮は厚く、中には種と白いゼリー状の果肉が入っています。熟して紫色になり、果皮がぱっくりと割れると丁度食べごろとなります。洋食の食材としては馴染みがあまりないのですが、栄養もタップリで健康食としても最適な果物です。果皮、果肉どちらも食べられます。